いろいろな里親のかたち、いろいろな家族のかたち。
里親とは、「保護者のいない児童や保護者に監護させることが不適当であると認められる児童(=要保護児童)の養育を希望する者であって、都道府県知事が適当と認める者」。事情があって親元で暮らすことができないこどもを、一時的あるいは継続的に自身の家庭に預かり養育することを里親制度といいます。
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養育里親
保護者のいないこどもや虐待などの理由により保護者が養育することが適当でないこども(要保護児童)を養育する里親です。(養育里親研修を受ける必要があります。)
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専門里親
虐待を受けたこどもや障害のあるこどもなど、専門的な援助を必要とするこどもを養育する里親で、3年以上里親の経験等が必要です。(専門里親研修を修了し養育に専念できることが必要です。)
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親族里親
要保護児童の扶養義務者及びその配偶者である親族であって、実親の死亡や入院などにより、こどもを養育することができない場合の里親です。
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養子縁組里親
養子縁組によって、こどもの養親になることを希望する里親です。(養子縁組里親研修を受ける必要があります。)
わたしでも養育里親になれるのかな?
25歳以上であれば、未婚の男性、女性、共働き夫婦であっても里親になることができますが、同居家族がいるなど、協力してくれる人がいることが必要です。
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児童相談所へ連絡、相談会に参加する
まずはお住まいの地域の児童相談所へお問い合わせください。各地で開催されている里親相談会に参加し、里親について知ってください。
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里親の対象になるか、面接を受ける
里親の対象になるかどうか、担当スタッフによる面接があります。疑問や不安点などもここで解決!
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里親になるための研修を受講する
3回の座学と、児童擁護施設への実習が2〜3日程度あります。
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こどもを迎えられる状況か、調査・審査を受ける
資産状況や経歴書の提出、滞納している税金や犯罪歴の有無、研修での評価などをもとに、数回の面接を経て、里親として受け入れられるかどうかの審議にかけられます。
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環境や暮らしぶりを家庭訪問でチェック
実際にこどもを受け入れる家庭をスタッフが訪問、安全面や衛生面、生活に十分なスペースがあるか、生活の様子などをみるとともに、常識やモラルも確認されます。
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知事・市長の認定、登録
自治体により異なりますが、児童相談所への連絡から登録までは約6ヶ月程度です。
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里親とこどものマッチング
こどもの環境の連続性、保護者対応や里親の特性・力量などについて考慮した上でマッチングが行われます。「養育里親」の場合、面会や一時的受入れを重ねて、こどもとの相性を確認します。